バスはトイレなどついていなかったが、五時開近く休憩をとらなかった。食事のためにバスが停まることがなかったから、僕らはわずかな時間にカレーをかき込むしかなかった。そういったことも、このバスが路線バスだと思えば納得がいくのだ。路線バスでありながら、夜通しで十五時間も走ると思えばいいわけだ。平等のバス−。夜更けのドライブインでそんなことを考えてもみる。ここには僕らが乗っているようなバスが次々にやってきた。
[参考情報]
名鉄イン名古屋駅前 - じゃらんnet
http://www.jalan.net/yad376064/
コンフォートホテル那覇県庁前 - じゃらんnet
http://www.jalan.net/yad362445/
グランドセントラルホテル - じゃらんnet
http://www.jalan.net/yad323236/
屋根には人が鈴なりに乗っているバスが多かった。それも路線バスなのだ。インドには路線バスという一種類のバスしかないと考えればよかった。隣の州に行くために十時間以上乗る人も、一キロ先の市場に買い物に行く人も、皆、同じバスに乗る。どんなに金もちであっても、それしか選択肢がないのだから、バスという乗り物の前で、皆が平等になってしまうのである。それはすごいことだった。考えてもみてほしい。東京都内を走る都バスが、その路線の延長で大阪まで走るようなものなのである。インドという国は、杜撰で大雑把なのか、あるいはとことん頑固なのかはわからないが、コルカタ市内を走るバスも、パトナーまで十五時間も走るバスも、同じルールとシステムを当てはめてしまっているようだった。