世の不思議を解き明かすサイエンスblog

自分の生まれた国がどれほどよい国か

2010.12.23

はじめてアメリカを訪れたとき、私を案内してくれた韓国人ガイドは、アメリカでの生活が二十年にもなろうとするのに、アメリカ文化を韓国の社会規範に合わせてしか解釈していなかった。つまり、アメリカでは性が解放されているせいで男女関係が乱れており、離婚率もたいへん高い。その結果、欠陥家庭の出身者が多く、青少年問題が社会の安全を脅かしているうえ、黒人の差別問題もまだ解決されていない。アメリカとは体のあちこちが「重病にかかっている巨大な恐竜」それが彼のアメリカ観であった。そして、自分の生まれた国がどれほどよい国かを強調し、ロサンゼルス暴動のときに自分の店さえ壊されなかったら故国に帰れたのだとため息をついていた。彼は最後に、私に向かって「祖国を愛しなさい」とつけ加えた。私はその話を聞きながら、心がひやりとするのを感じた。こうしたナショナリズムのにおいがする観念的な視点だけから他国をみていたら、文化理解などとうていおぼつかない。

(参考)
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