世の不思議を解き明かすサイエンスblog

日本でのインポート服の販売高

2011.02.24

86年当時、円高が急速に進んで、日本政府は内需拡大・輸入促進を奨励、欧州諸国も新たな市場を日本に求め、国内でも折からのバブル景気に便乗して高級品志向が強まるなど、国内外の諸条件が幾重にも重なり合ってインポート、とりわけイタリアからの高級ファッションに、一般大衆までがみんな飛びついた。ゴルフが広く普及して、一部特権階級のスポーツではなくなったのと同様に“高嶺の花”という意識はなくなって“舶来”から“インポート”へと、質的にも量的にも大きく飛躍した。このインポートブームは91年から一応「正常化」へと向かったが、日本の潜在市場を押し広げ、消費者のファッションセンスを一段と高めるなど、その残した功績は極めて高く評価されている。数字的には、86年に3億6000万ドルであったECからの“インポート”は、90年には15億6000万ドルと、約四倍にふくれ上がった。一説には、日本でのインポート服の販売高は、年間2400億円を超えたといわれている。